思い通りにプリントしたい! プロのワンポイントアドバイス

思い通りにプリントしたい! プロのワンポイントアドバイス

オリジナルTシャツ作成と、作成後の劣化状態について。(転写プリント編)

 

今回は、転写加工の劣化についてです。
そもそも転写プリントとはなんですか?という方はアイロンプリントをイメージしてみて下さい。
アイロンプリントはアイロンの熱と押さえつける腕の力(圧力)で生地にシートを貼り付けるものです。
それの業務版という感じで思って頂ければ概ね間違いはありません。

さて、その転写プリントですが
転写シートにオリジナルデザインをプリントし、それをTシャツやポロシャツに圧着するわけですが
圧着したデザイン面ってどのくらいの期間使えるものなの?
という疑問は昔からあります。

今回たまたま、自分がチームに関わってメンバーの一人として参加した時に作成したTシャツで以下の写真のような劣化が始まりました。
検証としては偶々ではあるんですが、ちょうど良い機会ですので皆様にお伝え致します。

まずは1枚目の写真をご覧下さい。
2013年9月15日と日付が入っています。
これはこの年のこの日に高松サンポートトライアスロンの大会がありました。
その事前告知で小ロット作成した品物なんです。
作成したのは2013年の1月です。
トライアスロンのアピールをかねて、2013年1月開催のまんのうリレーマラソンに出場するメンバーで着用して走りました。
※そのときの記事も残ってました、こちらです。

20150626_102444.jpgここからがある意味本題なのですが、次の写真をご覧下さい。
各部品の端っこが少しづつ剥がれてきてますよね。

20150626_102630.jpgこれが、転写シートの剥がれによる劣化です。

このちょっぴりの剥がれから少しずつ剥がれ方が大きくなってくると思われますが、こういう症状がでるまでおよそ2年半の歳月がかかりました。
マラソン大会がおわったあと2年半保管しておいたんでしょう?
と、思われるかもしれませんが、1枚目の写真で日付の上に「NEXT STAGE」とありますよね?
これ実はトライアスロンの実行委員さんのほうで作成したデザインなので当社の社名をイメージしていたわけではなく、トライアスロンがこの年で確か第二回大会だったため、また今年もやるぜ!的な意味合いでつけていたそうなんです。

何が言いたいかというと、偶然とはいえ自社の名前が入った状態で作成させていただいたユニフォームです。
気に入ってましたので日頃から着ている服のローテーションに入っていたアイテムなんです。
個人的にジョギングするときや競技場へ走りに行くときなどかなりの頻度で着用していましたし、何もない日でも割ときて出かけてました。
洗濯も繰り返し行っております。
そんな状態で着用しつづけて2年半は、かなり長持ちしたほうだと思います。
素材がポリエステルメインのドライTシャツだったこともあるとおもいます。
綿が主体のTシャツだとやはり首まわりがヘロヘロになったり型くずれ劣化の方が先に来るには充分な期間と使用頻度でしたから。

保存環境、使用環境、その他もろもろ同じ状態で使われる事は無いと思いますが、このデータからみても転写加工だからすぐにダメになる。
なんてことはありません、少なくとも当社で作成させていただいたお客さまのアイテムについては!

当社では、価格だけでは推し量れない高い品質の商品提供を常に目指しています。
たまにイベントで二日間だけ着れたらいいや、的な形でまずは「安さ」が第一基準でお話を頂く事があります。
もちろん、それが要望の中に含まれる事が悪いということではありません。
イベントで二日間しか着用されないかもしれなくとも、イベント終了後配布されたスタッフさんの普段着になることもありえますし、数年後集まったときの思い出話の際に綺麗に保存されていたアイテムが残っていたら、楽しい昔話が更に色濃く思い出されること間違いなしです。
そういう事も含めて、ネクストステージでは「安いだけじゃない」商品開発を行っております。
オリジナルTシャツ、ポロシャツの作成の際にはぜひ、そういう所にも一度視野を向けて頂き、ご相談させていただければと常々思っております。
価格よりも、相談して良かったな、お願いして良かったな、と後から思ってもらえたら私たちもとても嬉しいです♪

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